【Senegal】9.アドゥベレHadbere 小さな村の大家族

脳も体もぐったりのまま、村近くで降ろされる。
小さな店が数軒あるだけの場所に降り立った東洋人二名。
村人たちが物珍しそうにこちらを見る。

知人が車で迎えに来てくれた。
国道を外れ、道なき道を走る。目指すのは、アドゥベレという小さな村。

だだっ広い原っぱ。時折、遠くに動物が見える。あれはサルかそれともシカか。

・・・

そこは村で一番大きな家だった。

広い敷地に、知人の両親と兄弟、親戚ら3世帯が住む。
聞けばこの家も車も、ダカールの家も
全てパリにいる息子の仕送りで建てたらしい。
家族のために必死に働き、仕送りを送り続ける息子。
「僕の気持ちが分かっただろー。大変でしょ、僕」
電話の向こうで苦笑いしていた。

そんな彼のおかげもあって、家族達は広い敷地でのんびり。いい雰囲気。



・・・
ご両親との挨拶が終わると、家族が続々とやってくる。
そして子供たちも。ダカールの家より多い。そしてやかましい!
食事を食べ終え、一休みする間もなく、ダンス大会が始まった。




本当に、この家族は子供も大人もよく踊る。
無駄のない動きで、しなやかに踊る女の子。
はしゃいでるように見えて、ステップはしっかり踏んでいる子供。
踊りのうまい友人の周りに集まり、みんな楽しそう。

そしてここでも、カメラを向けると一斉に集まってくる子供達。
「撮って撮って!!」「見せて見せてー!!」


そんな子供たちを見る、お母さんの柔らかい表情。

・・・
「こっちこっち!早く早く始まっちゃうよー」
外を散歩してたら子供たちに捕まり、近くの家に連れて行かれる。
待っていたのは小さなテレビ。
テレビの前に椅子が置かれ、おばあちゃん達が座る。
子供たちが回りに座って楽しそうにテレビを見ている。
陽が落ち、辺りはすっかり薄暗くなっていた。
テレビの明かりと、子供たちの笑い声が、静かな夜に響く。

・・・
部屋は姉妹の使っていた所を貸してくれた。
これだけの大人数。みんなどこに寝てるのかと思ったら
夜、家の前にベッドがずらり。
子供たちは外で寝るらしい。
虫が心配だけど、星の下で、みんなで寝るのも悪くないかも。
では、おやすみ。

カテゴリー: 旅行 パーマリンク

コメントを残す